SSブログ

Capstone Project I [Columbia Univ.]

今日はcapstone projectの2回目の打ち合わせ。
初回と同じくクライアントのオフィスにて。


せっかくなので、どんなプロジェクトに所属しているのかちょっとご紹介。


わたしのプロジェクトのクライアントは、Common GroundというNPOで、Supportive Housing(SH)を手がけています。


building.pngSupportive Housingは社会的弱者というのが正しいのか分かりませんが、ホームレス、身体障害者、低所得者、精神病を抱えている人、虐待被害者といった人たち向けの賃貸住宅で、かつ、on-siteでソーシャルサービスを提供するものです。
提供するソーシャルサービスの内容も多岐に渡っていて、メンタルヘルスのためのカウンセリング、就業支援、教育支援から、薬物管理支援や家計管理支援まであるようで、tenantsのニーズに応じて柔軟に提供しているようです。
ハコとしては新規に建築するものもありますし、ホテル等からコンバージョンするものもあります。

ほとんどのSHは政府からと民間からの補助金を資金源にNPOが運営しています。
補助金の種類は家賃補助と建築費補助、そしてサービス費補助の3種類で、市のホームレス部局、住宅部局及びエイズ部局、そして州政府からそれぞれの政策目的に応じて補助が行われています。
このため、補助制度はかなり複雑で分かりにくいです。

SHは入居者がシェルター、ストリート、施設又は病院を行ったりきたりする場合よりも、社会的コストが低く抑えられるとしてその効果が認められてきており、2005年にはNY州とNYCが今後10年で新たに9,000戸のSHをつくることで合意しています。


日本でSHに該当する施設はないんじゃないかと思います。
老人ホームや、身体障害者、精神病患者向けの施設はあったと思うのですが、それぞれ対象とする入居者が縦割りになっていますよね。たしか。
SUは1つのアパートメントの中に、元ホームレス、低所得者、精神病を抱えている人やエイズを患っている人が混在しています。



一方、SHとは別に低所得者用の賃貸住宅として、Public Housing(PH)もあります。

PHは地方政府の一機関であるPublic Housing Agencyが運営するもので、Lower Income世帯及びVery Lower Income世帯向けの賃貸住宅です。
これは日本の公営住宅に該当するものといえると思います。

ちなみにですが、「低所得」を連邦政府は以下のとおり定義しており、この定義をもとに州が自らの経済事情に応じてパーセンテージを変えるようです。
- Lower Income: 80% of median income
- Very Lower Income: 50% of median income



途中ですが、続きはまた次のエントリーで~。
nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学校

nice! 0

コメント 2

Cow

とても興味深いお話を紹介して下さってありがとうございます。今後のプロジェクトの展開、楽しみにしています。
by Cow (2010-02-04 17:57) 

こうどう

> Cowさん

興味を持って頂いてありがとうございます!
プロジェクトの進捗もエントリーできたらなぁと思っております。

真面目なことを書くのはいつものエントリーの倍疲れますが。。笑

by こうどう (2010-02-06 15:47) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

もう最終学期です。。Capstone Project II ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。